Benjamin Marshall
Benjamin Marshall

カジノゲーム&ビットコイン市場担当ライター

2024年9月25日 • 5分で読めます

2025年最大の上場Bitcoinマイナーはどこか?

2025年最大の上場Bitcoinマイナーはどこか?

更新日: 2026年9月26日

要点

Bitcoinマイニングはグローバルな産業へと成長し、上場企業がこの分野の主要プレーヤーとして台頭しています。

基本データ

取り上げた企業数10
Mara Holdingsのハッシュレート54.3 EH/s
Mara HoldingsのBTC保有量47,600 BTC
CleanSparkのハッシュレート42.4 EH/s
Riot Platformsのハッシュレート30.3 EH/s
Riot PlatformsのBTC保有量19,223 BTC
Hut 8のBTC保有量10,273 BTC
Riot Whinstoneの容量700 MW超
Core Scientificの利用可能電力800 MW超
Core ScientificとCoreWeaveの契約12年間で67億ドル

上場しているBitcoinマイニング企業は、Bitcoinブロックチェーン上の取引を検証し、ネットワークを保護するという重要な役割を担うと同時に、マイニングで得られるBitcoin報酬から利益を上げています。

本記事では、Marathon Digital Holdings(MARA)、Riot Platforms(RIOT)、Core Scientific(CORZ)、CleanSpark(CLSK)、Hut 8 Mining(HUT)、Bitfarms(BITF)、Iris Energy(IREN)、Terrawulf、Bitdeer Technologies、Cipher Mining(CIFR)など、最大規模の上場Bitcoinマイニング企業を取り上げます。

これらの企業はいずれも、自社の資源や技術革新、戦略的な事業運営を活かしてBitcoinを収益性高くマイニングし、業界で確固たる地位を築いています。

上場マイナー トップ10

Mara Holdings (MARA)

液浸冷却マイナーを採用する大手BitcoinマイナーMara Holdingsのウェブサイトのスクリーンショット - Flush

ハッシュレート:54.3 EH/S

Bitcoin保有量:47,600 BTC

Mara Holdingsは、ネバダ州ラスベガスに本社を置く、最も有名な上場Bitcoinマイニング企業の一つです。2010年に設立され、当初は特許ライセンス事業に注力していましたが、2020年にBitcoinマイニングへと事業転換しました。この転換により、MARAは事業を急速に拡大し、上場企業の中でも最大級のBitcoin保有企業となりました。

Maraの戦略は効率と規模に重点を置いており、数千台のBitmain製マイニングマシンを導入し、北米最大級のマイニングファームを構築しています。急成長を支えるためにホスティング契約を確保しているほか、より安価なエネルギー源を利用するため、UAE、ケニア、パラグアイでの合弁事業を通じてグローバルに事業を拡大しています。

中核事業に加え、Marathonはマイニング効率を高める独自技術も導入しています。同社は、データセンター運用を最適化するために設計された二相式液浸冷却システム「MARA 2PIC700」を発表しました。このシステムにより、ASICマイナーを60〜100%オーバークロックでき、過酷な条件下でも冷却コストを最大60%削減できます。この革新は、技術スタックを垂直統合し、事業を多角化するというMarathonの広範な戦略の一環です。

Maraはまた、フレアガスや埋立地ガスといった未活用のエネルギーをマイニングの電力に利用するプロジェクトも検討しています。さらに、マイナーから発生する廃熱を販売して運営費を補う熱供給事業も視野に入れており、コスト効率と持続可能性の一層の向上を図っています。

加えて、Maraは収益源を多様化するためにアルトコインのマイニングにも進出しています。2023年9月に初のKaspa (KAS) ASICマイナーを導入し、これまでに約970万ドル相当となる9,300万KASを採掘しています。

CleanSpark (CLSK)

液浸冷却のBitcoinマイナーと大規模マイニング事業を紹介するCleansparkのウェブサイト - Flush

ハッシュレート:42.4 EH/s

Bitcoin保有量:11,869 BTC

CleanSpark(CLSK)は、持続可能性とエネルギーソリューションに注力している点で、Bitcoinマイニング業界の中でも比較的ユニークな存在です。ネバダ州に拠点を置くCleanSparkは、Bitcoinマイナーであると同時に、マイクログリッドや分散型エネルギーシステム向けのエネルギーソリューションも提供しています。再生可能エネルギーに関する専門知識を活かしてマイニング事業に電力を供給し、カーボンフットプリントの最小化に強く取り組んでいます。

CleanSparkのマイニング事業は、従来型のエネルギー源と、太陽光や風力などの再生可能エネルギーを組み合わせて稼働しています。この持続可能性への取り組みは環境問題への対応となるだけでなく、Bitcoinマイニングの環境負荷への関心が高まる規制環境において、CleanSparkを有利な立場に置いています。

同社は米国全土で複数のマイニング施設を運営しており、さらなる拡大も計画しています。エネルギー効率の高いマイニングと戦略的な買収に注力したことで、CleanSparkはBitcoinマイニング分野で急成長を遂げました。

Riot Platforms (RIOT)

最大級のBitcoinマイナーであるRiot PlatformsのロックデールにあるBitcoin大規模マイニング施設の空撮 - Flush

ハッシュレート:30.3 EH/s

Bitcoin保有量:19,223 BTC

Riot Platforms(RIOT)は、旧社名をRiot Blockchainといい、上場Bitcoinマイニング分野におけるもう一つの重要なプレーヤーです。コロラド州キャッスルロックに本社を置くRiotは、米国最大級のBitcoinマイナーとしての地位を確立しています。同社の戦略は垂直統合に重点を置き、マイニング事業の各段階を自社で管理しています。

Riotの主要マイニング施設であるWhinstoneはテキサス州ロックデールにあり、700 MWを超える容量を誇る北米最大級のBitcoinマイニング拠点です。この施設により、Riotは最新世代のハードウェアを活用して効率的なBitcoinマイニングを行い、事業規模を拡大できています。

同社は最新のマイニング機器、特にBitmain製のAntminerに多額の投資を行い、ハッシュレートと収益性を高めてきました。Riotのアプローチは効率と規模を重視しており、市場が低迷している時期でも1 BTCあたりのマイニングコストを競争力のある水準に保っています。こうした戦略的な取り組みにより、Riotは世界有数のBitcoin生産者としての地位を築いています。

持続可能性への取り組みの一環として、Riotは事業の環境負荷を軽減するため、再生可能エネルギーソリューションの検討でも大きな前進を見せています。2024年3月、Riotはプラズマガス化技術を専門とする廃棄物発電企業Reformed Energyに投資しました。このプロセスは廃棄物を合成ガスに変換し、持続可能な発電に利用できるもので、再生可能エネルギー源をBitcoinマイニング事業に統合するというRiotの戦略に沿ったものです。

Iris Energy (IREN)

BitcoinマイナーIrenのウェブサイト。「Data Centers - Future Proofed」の文字と美しい自然の風景 - Flush

ハッシュレート: 30.3 EH/s

Bitcoin保有量: 0 BTC

Iris Energy(IREN)は、持続可能性と再生可能エネルギーを重視するBitcoinマイニング企業です。オーストラリアのシドニーに本社を置き、水力発電を含む再生可能エネルギーのみで稼働するマイニング施設を運営しています。環境負荷をたびたび批判される業界において、この持続可能性への取り組みが同社を際立たせています。

Iris Energyはカナダと米国に施設を構え、北米へとマイニング事業を拡大しています。エネルギー効率の高いマイニングと持続可能な取り組みに注力したことで、同社はグリーンマイニングのリーダーとしての地位を確立しました。

Bitcoinマイニングに加え、Iris Energyは分散型コンピューティングやデータストレージなど、ブロックチェーン技術の他分野での機会も模索しています。こうした先見的なアプローチにより、同社は上場Bitcoinマイニング分野の主要プレーヤーとなっています。

Core Scientific (CORZ)

ロゴと「The Trusted Leader for HPC at Scale」の文字を掲げる大手BitcoinマイナーCore Scientificのウェブサイト - Flush

ハッシュレート:19.1 EH/s

Bitcoin保有量:21.02 BTC

Core Scientific(CORZ)は、テキサス州オースティンに本社を置く、Bitcoinマイニングとブロックチェーンインフラサービスの両分野における主要プレーヤーです。同社は米国内で複数のデータセンターを運営し、機関投資家向けの高性能コンピューティングソリューションやブロックチェーンホスティングサービスに注力しています。

800 MWを超える電力にアクセスできるCore Scientificは、容量ベースで最大級のBitcoinマイニング企業となりました。自社のためだけでなく、ホスティングサービスを通じて顧客のためにもBitcoinをマイニングしており、収益源の多様化とBitcoin価格の変動に対する耐性を確保しています。また、マイニング事業で再生可能エネルギーを重視していることも、持続可能性への取り組みをさらに強固なものにしています。

画期的な取引として、Core Scientificは最近、既存のBitcoinマイニング施設内でAIインフラをホスティングする契約をCoreWeaveと締結しました。12年間で67億ドル規模となるこの提携により、Core Scientificはマイニング事業と並行してAIインフラを統合し、さらなる多角化を進める態勢を整えました。この動きは同社の大規模でエネルギー効率の高いデータセンターを活かしたもので、事業領域をBitcoinマイニングの枠を超えて成長著しい人工知能分野へと広げるものです。

Bitfarms (BITF)

ハッシュレート:19.5 EH/s

Bitcoin保有量:1,152 BTC

Bitfarms(BITF)は、カナダを代表するもう一つのBitcoinマイニング企業です。トロントに本社を置き、ケベック州で複数のマイニング施設を運営しており、同地域の豊富で安価な水力発電を活用しています。再生可能エネルギーを重視することで、Bitfarmsは持続可能かつコスト効率の高いBitcoinマイナーとしての地位を築いています。

2024年8月、Bitfarmsは約1億2,500万ドル相当の株式交換による合併でStronghold Digital Miningを買収する最終合意を発表しました。これに加えて5,000万ドルの債務を引き受けます。この買収により最大307メガワット(MW)の電力容量が追加され、2025年末までにBitfarmsのエネルギーポートフォリオが955 MWを超える可能性があると見込まれています。

カナダでの事業に加え、Bitfarmsは米国や南米にも進出し、地理的な事業基盤を多様化しています。同社の戦略は、運営コストを低く抑えながらマイニング効率を最大化することに重点を置いています。再生可能エネルギー源を活用することで、環境負荷を最小限に抑えつつ、Bitcoin価格が低迷する時期でも収益性を維持しています。

Cipher Mining (CIFR)

ハッシュレート:13.5 EH/s

Bitcoin保有量:1,344 BTC

Cipher Mining(CIFR)は、大規模でエネルギー効率の高い事業運営に注力する米国拠点のBitcoinマイニング企業です。同社はテキサス州でマイニング施設を運営しており、低コストのエネルギーと有利な規制環境の恩恵を受けています。

Cipher Miningの戦略は拡張性と効率を重視しており、世界最大級のBitcoinマイナーになることを目指しています。同社は大手エネルギー供給事業者と提携し、マイニング事業に向けて安定的かつコスト効率の高いエネルギー供給を確保しています。

エネルギー効率と大規模な事業運営への注力により、Cipher Miningは上場Bitcoinマイニング分野の主要プレーヤーとなっています。

Terrawulf (WULF)

ハッシュレート:9.7 EH/s

Bitcoin保有量:15 BTC

Terrawulfは、持続可能な大規模マイニング事業に注力する米国拠点のBitcoinマイニング企業です。同社はマイニング施設の電力を100%ゼロカーボンエネルギーで賄うことを掲げており、最も環境意識の高いBitcoinマイナーの一つとして際立っています。

Terrawulfはニューヨーク州とペンシルベニア州でマイニング施設を運営し、原子力と水力の両方を活用してゼロカーボン目標を達成しています。大規模な事業運営と持続可能性への注力により、同社はBitcoinマイニング業界の主要プレーヤーとなりました。

Terrawulfの経営陣にはエネルギーや金融分野の経験豊富な専門家が揃っており、有利なエネルギー契約の獲得や事業の急速な拡大に貢献しています。

Bitdeer Technologies

ハッシュレート:24.2 EH/s(うち自社ハッシュレートは12.1 EH/s)

Bitcoin保有量: 1,173 BTC

Bitdeer Technologiesは、北米、欧州、アジアで事業を展開するグローバルなBitcoinマイニング企業です。Bitmainの共同創業者の一人であるJihan Wu(ジハン・ウー)氏によって設立され、短期間で世界最大級のBitcoinマイニング企業へと成長しました。

Bitdeerは複数の国でマイニング施設を運営しており、グローバルな拠点網を活かして効率と収益性を最大化しています。また、クラウドマイニングサービスも提供しており、個人や機関が物理的なハードウェアを持たずにBitcoinマイニングに参加できるようにしています。

戦略的パートナーシップと最先端のマイニング技術へのアクセスにより、Bitdeerは上場Bitcoinマイニング分野のリーダーとしての地位を築いています。

Hut 8 Mining (HUT)

ハッシュレート:16.9 EH/s

Bitcoin保有量: 10,273 BTC

Hut 8 Mining(HUT)は、US Bitcoin Corpとの合併を経てフロリダ州マイアミに本社を置く、Bitcoinマイニングおよびデジタルインフラ企業です。北米全域でマイニング施設を運営し、再生可能エネルギーと系統電力の両方を活用して効率を最適化しています。

Hut 8は、Bitcoinマイニングの枠を大きく超えて、高性能コンピューティング(HPC)やAIインフラサービスへと事業を拡大しています。クラウドコンピューティング、機械学習、データセンターサービスを提供し、ゲーム、金融、AI研究などの業界の企業顧客に対応しています。この多角化戦略により、Hut 8はBitcoinマイニング以外からも収益を得られるため、市場の変動に対する耐性が高まっています。

同社は長期的な「ガチホ(hodl)」戦略を堅持しており、上場マイニング企業の中でも最大級のBitcoin準備金を維持しています。AIとデジタルインフラへの注力を強めるHut 8は、Bitcoinマイニングと新興コンピューティング技術の融合におけるリーダーとしての地位を固めつつあります。

まとめ

Bitcoinマイニングは、競争が激しく資本集約的な産業へと進化しており、上場企業がその先頭に立っています。Mara Holdings、Riot Platforms、CleanSpark、Core Scientific、Irenといった企業は、大規模なインフラ、技術革新、戦略的な事業拡大を活かして収益性を維持し、業界を牽引する存在となっています。

規制当局による監視の強化、エネルギーをめぐる懸念、そしてBitcoin半減期の継続的な影響に業界が直面するなか、これらのマイナーは再生可能エネルギーの導入、垂直統合、そして高性能コンピューティング(HPC)や人工知能(AI)への多角化によって適応を進めています。Core ScientificやHut 8のような企業はすでにBitcoinマイニングの枠を超えて事業を拡大し、より広範なデータインフラ市場の主要プレーヤーとしての地位を築きつつあります。

今後、上場Bitcoinマイニングの将来は、エネルギー効率、地政学的な変化、そしてグローバル資産としてのBitcoinの普及拡大によって形作られていくでしょう。大手マイナーは今後もイノベーションと規模拡大を推し進め、急速に進化するこの業界で確固たる地位を築いていくはずです。

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どのように調べたか

検証方法

本記事では、各社のIR資料に掲載された数値をもとに、上場Bitcoinマイナー10社を紹介しています。ハッシュレートの数値は各社の月次生産・事業アップデート(主に2025年3月)にリンクしており、Bitcoin保有量も同じ開示資料から引用しています。企業の沿革、施設、そしてCore ScientificとCoreWeaveの契約やBitfarmsによるStronghold買収などの取引については、記事内でリンクしているプレスリリースや報道に基づいています。ハッシュレートや保有量の数値は毎月変動するため、最新の開示資料をご確認ください。本記事は投資助言ではありません。

FAQ

よくある質問

最もハッシュレートが高い上場Bitcoinマイナーはどこですか?
Mara Holdings(MARA)がハッシュレート54.3 EH/s、保有量47,600 BTCでトップに立ち、42.4 EH/sのCleanSparkがそれに続きます。
この記事で取り上げている上場マイナーはどこですか?
Mara Holdings、CleanSpark、Riot Platforms、Iris Energy(IREN)、Core Scientific、Bitfarms、Cipher Mining、Terrawulf、Bitdeer Technologies、Hut 8 Miningです。
Riot Platformsの主要マイニング施設はどこにありますか?
Riotの主要施設であるWhinstoneはテキサス州ロックデールにあり、700 MWを超える容量を持つ、北米最大級のBitcoinマイニング拠点です。
なぜBitcoinマイナーはAIやHPCに進出しているのですか?
高性能コンピューティングやAIインフラへ多角化することで、マイナーはBitcoinマイニング以外の収益を得られます。Core ScientificはAIインフラをホスティングする12年間・67億ドルの契約をCoreWeaveと締結し、Hut 8は現在クラウドコンピューティングやデータセンターサービスを提供しています。
再生可能エネルギーに注力しているBitcoinマイナーはどこですか?
Iris Energyは水力発電を含む再生可能エネルギーで稼働し、Bitfarmsはケベック州の水力発電を利用しています。Terrawulfは原子力と水力による100%ゼロカーボンエネルギーを目指し、CleanSparkは太陽光や風力と従来型のエネルギー源を組み合わせています。
MaraはBitcoin以外もマイニングしていますか?
はい。Maraは2023年9月にKaspa(KAS)のASICマイナーを導入し、これまでに約970万ドル相当となる9,300万KASを採掘しています。
Benjamin Marshall

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